自由と心の平静

『アルフィー』という映画をみた。

映画の展開は予想がついたけどジュード・ロウの演技がとても良くて、こんないい俳優だったのかと感心した。

なんとなく痛い、観ているこっちも痛い。笑いながら痛い。たぶん、みんな見ている側は冷やりとするような、これって若気の至りなのか??
でも、最後のシーンは寒々しくアルフィー以外に誰もいないニューヨークの夜の湾岸が上空から映し出される。
彼はこの先もまだまだ同じようなことを繰り返して、やっぱり自分は独りだとふとしたときに気づくんだろうな、という未来を想像させる。

自由ってなんだろうか?彼は自分は誰にも束縛されていないって言うけれど。心の平静がないっていうけれど、それはなぜだろう?
彼は自分自身の欲望にふりまわされている。一人でなんでも思うようにしてるはずなのに、とりわけ自由に生きてるように見えない。
他の登場人物と同じような日常を生きているようにしか見えない。
自由ってなんだろう?