鏡
剣道は私自身を映す鏡だ。先日の稽古で思った。
普段の自分は、人を羨んだり妬んだりする必要もないと、己の道を行けばよいと思っているつもりだ。たとえそういう感情をもったとしても、それを態度にださないだけの分別がある…十分に冷静なはずだと。
打たれたら打ち返すような剣道をしていたらダメだ。難しいことだけど、やっと頭でなく体で感じた。
隙を突かれて打たれたら、隙を突いてきた相手に感謝する。
稽古する相手がいることをありがたいと思う。
先生に何度も言われて、頭でそうかとわかったような、、、でもわかってなかったな。
悔しいと思うのは大事なことだ。
だけど、打たれたときに条件反射的に悔しいから一本取りかえしてやると打突を繰り出すとこには、エゴと嫉妬しかない。
剣道はそのとき一瞬一瞬が勝負だから、逡巡してる暇がない。感情に流されたら、それがすぐに行動に映る。それで、普段冷静なつもりの自分が本当はぜんぜん冷静なんかじゃないってことがわかる。本当は人を羨んだり妬んだりする弱い人間なのに、ただうまく隠してるだけだってことがわかる。
隙を突かれたら、気が弱かったともう一回気持ちを新に引き締めて、条件反射的な行動に流されることなく、打突の機会を練る。
やっと最初の一歩を踏み出した。